%% %% Copyright (C) 2000-2003 Kohsaku HOTTA, All rights reserved. %% ========================================================================== Ghostscript 8.00 + GSview 4.5 日本語化キット( Win32API )のインストール方法 << Windows 95, 98, Me, NT, 2000, XP 対応版 >> Date: 2000-02-17 Update: 2003-10-18 ========================================================================== この新バージョンは、先の Ghostscript Ver.6.0 および GSview Ver.2.8 より インストールされるディレクトリおよびディレクトリ構造が、今までのバージョン とは全く異なっていますので、『 環境変数の設定 』には十分な注意が必要です。 さらに AFPL Ghostscript Ver.6.50 から標準のインストール・ディレクトリが、 いままでの C:\Aladdin から C:\gs へ変更されていますので注意が必要です。 インストールドライブが Cドライブのときには、次のようなディレクトリ構造に なっていますので参考にしてください: ■ AFPL Ghostscript 8.00 のディレクトリ構造 ■ C:\GS ------- \GS8.00 ------- \BIN ( gsdll32.dll など ) | | | |--- \DOC ( .htm 類など ) | | | |--- \EXAMPLES ( tiger.ps など ) | | | |--- \LIB ( gs_ini.ps など ) | |--- \FONTS ( afm, pfm, pfa, pfb, gsf files ) ■ GSview 4.5 のディレクトリ構造 ■ C:\Program Files\GHOSTGUM ------ \GSVIEW ( gsview32.exe, priter.ini など ) | |--- \PSTOTEXT ( pstotxt3.exe など ) ■ 日本語化キット( Win32API )のディレクトリ構造 ■ C:\GS ------- \GS8.00 ------- \BIN ( 日本語用上書きと new files ) | |--- \LIB ( 日本語用上書き files ) | |--- \KANJI ( article9.ps など ) ========================================================================== 【 参考事項 】 最新の AFPL Ghostscript 8.00 の利用には、GSview 4.5 が必要になります。 また、GSview 4.5 の利用は AFPL Ghostscript 7.04 以降が必要となります。 ========================================================================== ※※※ 最新版利用の内容説明 ※※※ AFPL Ghostscript 8.00 の実行ファイル : gs800w32.exe ( 2002-11-21 <5,766,144 bytes> ) GSview 4.5 の実行ファイル : gsv45w32.exe ( 2003-10-18 <1,591,296 bytes> ) Win32API による日本語化キット : gs800-j-wapi.zip ( 2003-01-08 <1,321,089 bytes> ) 32 ビット版の Zip 展開( 解凍 )プログラム : unzip.exe ( 1994-09-02 <113,152 bytes> ) ★ 注意 I ★ 新バージョン GSview 3.0 から始まった『 GSview Registration 』について: GSview の起動時に GSview Registration のウインドウが表示されます。 (1)そこにある [Help] ボタンをクリックすると 『 If you wish to support the development of GSview or wish to disable the GSview nag screen, please consider registering GSview. There is no requirement for you to register GSview. GSview is made available with the Aladdin Free Public Licence, contained in the file LICENCE. This allows free use, but restricts commercial distribution. 』 なる Registration への説明がありますので、この意味をご理解ください。 (2)このウインドウにある [OK] ボタンをクリックすれば、通常に GSview の利用ができます。 ★ 注意 II ★ すでに以前のバージョンの Ghostscript と GSview がインストールされてある 方は、必ずアンインストールを行ってからインストール作業を開始してください。 例えば、Ghostscript 6.01 + GSview 2.9 がインストールされてある方は、次 の順序に従ってアンインストールを行ったあとで、インストール作業を始めます: (1)まず、Ghostscript 6.01 および Ghostscript Fonts の削除: (スタートメニュー)->(設定)->(コントロール パネル)-> (アプリケーションの追加と削除)より『 Aladdin Ghostscript 6.01 』および 『 Aladdin Ghostscript Fonts 』の削除(uninstall)をする。 (2)次に、ディレクトリ c:\Aladdin の削除: エクスプローラより、フォルダ Aladdin を削除してください。 (3)そして、GSview 2.9 の削除: (スタートメニュー)->(設定)->(コントロール パネル)-> (アプリケーションの追加と削除)より『 GSview 2.9 』を削除する。 以上の操作を完了した後に、以下のインストール作業を開始してください。 ========================================================================== ※※※ インストールの方法 ※※※ ◎ まず、はじめに「エクスプローラ」の「表示」の「オプション」で、 『 すべてのファイルを表示 』の設定をしてください。 ◎ 以下では、インストールドライブは Cドライブとして解説していきます。 そして作業領域を c:\tmp としますので、必要ファイルのダウンロード 先は、ここにあるものと仮定しています。 ◎ ハードディスクに直接ダウンロードしたときには、後でこのファイルが 必要になることがあるので、必ず他のドライブまたはフロッピーディスク、 CD-R 等にバックアップを取っておいてください。 ★ インストールは、必ず以下の順序で行ってください。 理由は GSview が ★ インストールのときに、Ghostscript のバージョンをチェックするからです。 === [ Step 1 ] === AFPL Ghostscript 8.00 のインストール === エクスプローラを開いて c:\tmp 内の gs800w32.exe をダブルクリックします。 ウィザード形式( 英語で )の AFPL Ghostscript Setup プログラムにより、 インストーラの指示に従いながらオリジナルの AFPL Ghostscript 8.00 の インストールを行います。 次の項目を確認してください: (1) Install to directory : C:\gs (\ はバックスラッシュで表示) インストールするディレクトリは、C:\gs で良いか? (2) Install Fonts ( チェックが入っているか確かめる ) (3) Add shortcuts to : Ghostscript スタートメニュー内に、フォルダの Ghostscript を作るか? 以上の 3 点は、すべてデフォルトのままで良いと思います。 そして、『 Install 』をクリックすればインストールが始まります。 インストールが終了しましたら、一度エクスプローラを閉じてください。 === [ Step 2 ] === GSview 4.5 のインストール === 再び、エクスプローラを開いてみてください。 そして、c:\tmp 内の gsv45w32.exe をダブルクリックします。 ウィザード形式( 英語で )の GSview Setup プログラムにより、 インストーラの指示に従いながら GSview 4.5 のインストールを行います。 ディレクトリ c:\Program Files\Ghostgum へのインストールであれば、 ( インストーラの言語( Select Language )で『 English [英語] 』を 選択する以外は )すべてデフォルトで良いと思いますが、すでに Adobe Acrobat Reader 5.05J を利用の場合には、次の点に注意してください: %%%%%%%%%%%% %% %% それは、『 GSview と関連付ける拡張子 PDF の選択 』で %% %% Associate PDF [.pdf] files with GSview %% %% にあるチェックボックスのチェックを外しておくことです。 %% その理由は、Ghostscript よりも Adobe Acrobat Reader 5.05J の %% ほうが PDF ファイルの表示が高速だからです。 %% %%%%%%%%%%%% スタートメニュー(Start Menu folder)内に、フォルダ(Create Folder)の Ghostgum を作るかの質問のあとに、『 Finish 』のボタンをクリックすれば インストールが始まります。 インストールがうまくいけば、『 Installation successful. 』なるメッセージ が表示されますので、それを確かめてから『 Exit 』をクリックしてください。 インストールが終了しましたら、エクスプローラを閉じてください。 === [ Step 3 ] === 日本語化キット( Win32API )のインストール === 日本語化キット gs800-j-wapi.zip は、田中哲さんによる gs5.10-vflib-1.6 と、 淺山和典さんによる Win32API 表示ドライバなどを用いたものです。 なお、日本語 PDF はサポートされていません。 しかしながら、Ghostscript に組み込まれた pdfwrite デバイスを利用すれば、 Type 3 での埋め込みによる日本語 PDF を作成することはできます。 ( ただし、表示は Adobe Acrobat Reader 5.05J を利用します。) 具体的には、次のような操作で PDF ファイルを作成します: (1) TeX 文書 foo.tex から dvipsk で変換した PS ファイルの foo.ps 作る。 (2) この foo.ps を GSview 4.4 にて表示する。 (3) GSview の メニュー・バーで 「File」→「Convert...」 より、『 Convert の Windows 』が表示されたら [Device] が pdfwrite であり、[Resolution] が 600 と 表示されていることを確認してから [OK] ボタンをクリックしてください。 (4) 『 Output Filename の Windows 』が開くので、PDF ファイルを保存する 場所を指定してから、PDF のファイル名( 例えば foo.pdf )を記入してください。 そして、[保存] のボタンをクリックすると foo.pdf が作成されます。 さて、Adobe Acrobat Distiller が利用できる環境にあれば、dvipsk で変換した PS ファイルから Distiller で簡単に綺麗な日本語 PDF を作成することもできます。 日本語化キットの gs800-j-wapi.zip を、ディレクトリ情報付きで展開します。 すでに Zip ファイルの展開( 解凍 )ツルーを持っている方は、c:\tmp 内にて その展開( 解凍 )ツルーを、必ず「ディレクトリ情報付き解凍」を有効にして 解凍してください。 また、Zip ファイルの展開( 解凍 )ツルーがない方は、c:\tmp 内にある unzip.exe と gs800-j-wapi.zip を『 MS-DOS プロンプト 』で展開します: C:\TMP>unzip -d gs800-j-wapi.zip %%%%%%%%%%%% %% %% 『 MS-DOS プロンプト 』を開くと始めは %% %% C:\WINDOWS> %% %% となっています。これを次のようにして C:\TMP に変更します: %% %% C:\WINDOWS>cd \ (リターンキーを押す) %% C:\>cd tmp (リターンキーを押す) %% C:\TMP> %% %% これで、TMP のディレクトリに変更できます。 %% %%%%%%%%%%%% この後で『 MS-DOS プロンプト 』を閉じてから、再びエクスプローラに戻り c:\tmp\gs8.00\bin 内の 4 個のファイルを c:\gs\gs8.00\bin へ上書きコピー します。 さらに、c:\tmp\gs8.00\lib 内の 31 個のファイルを、c:\gs\gs8.00\lib へ 上書きコピーします。 次に、c:\gs\gs8.00 内に新しく \kanji のディレクトリを作成してから、 c:\tmp\gs8.00\kanji 内の 16 個のファイルを c:\gs\gs8.00\kanji へコピー していきます。 以上の [ Step 1 ] から [ Step 3 ] までの作業が終了したあとでは、 c:\tmp 内にある利用したファイルは、バックアップが取ってあることを確認 してから削除してください。 === [ Step 4 ] === 環境変数の設定 === Ghostscript および dviout for Windows などから正しく起動できるように するために、環境変数 PATH と GS_LIB を設定します。 そのために、Windows 98 ( Windows 95 ) ならば、起動ディスク C:\ の autoexec.bat に次の 2 行を追加( メモ帳などを利用 )してから 再起動します。 Windows NT の場合には、システム環境変数 または ユーザー環境変数を登録 してから、再ログオンしてください。 さらに Windows 2000 または Windows XP の場合ならば、環境変数を autoexec.bat に記述するのではなく、コントロールパネル内の システム ---> 詳細シート(詳細設定)---> 環境変数にて 「 システム環境変数 」として設定してください。 以下においては、インストール先が c:\gs の場合として考えます。 %%%%%%%%%%%% %% %% 以下においては、 %% コロンの『 : 』と、セミコロンの『 ; 』を正確にタイプしてください。 %% 1 行目では、セミコロンの『 ; 』が 2 箇所使われています。 %% 2 行目でも、セミコロンの『 ; 』が 2 箇所使われていることに注意 %% しておいてください。 %% %%%%%%%%%%%% SET PATH=%path%;c:\gs\gs8.00\bin;c:\gs\gs8.00\lib SET GS_LIB=c:\gs\gs8.00\lib;c:\gs\gs8.00\kanji;c:\gs\fonts %%% 注意 1 %%% %% %% 上の二つの環境変数の設定では,余分なスペースを入れないように %% 細心の注意が必要になります。 %% さらに、最後のスペースも無視されませんので、挿入しないように %% してください。 %% 特に、2 行目の SET GS_LIB は、一行で記述することに心掛けてください。 %% %% ★ SET PATH について ★ %% すでに、 %% SET PATH=%path%;c:\abc\de;c:\fg\hij %% などがある場合には、必ずこの行の最後に %% SET PATH=%path%;c:\abc\de;c:\fg\hij;c:\gs\gs8.00\bin;c:\gs\gs8.00\lib %% のように付け加えてください。 %% 新しく、次のような一行を %% SET PATH=%path%;c:\gs\gs8.00\bin;c:\gs\gs8.00\lib %% 記述すると、この行は読み込まれませんので注意が必要です。 %% %%%%%%%%%%%%%% %%% 注意 2 %%% %% % 以前に Ghostscript 5.50 + GSview 2.7 の日本語版( Win32API )を % 利用していた方は、autoexec.bat に次のような記述があるはずです: % SET PATH=%path%;c:\gstools\gs5.50 % SET GS_LIB=c:\gstools\gs5.50;c:\gstools\gs5.50\kanji;c:\gstools\gs5.50\fonts % この記述を、上記のように書き直してください。 %% %%%%%%%%%%%%%% ★★ 環境変数の設定後は、Windows 95/98 では【 再起動 】を忘れないことです。 ★★ Windows NT/2000/XP では環境変数はすぐに反映されるので必要はありません。 さらに、dviout for Windows を起動してから 「Option」→「Setup Parameters」→「Graphic」の項目ページの「gsx」の欄に 『 c:\gs\gs8.00\bin\gswin32c.exe 』 と記述して、 「Save」ボタンを押してから、「適用」→「OK」のボタンを順に押してください。 続いて、「REGISTRY」項目ページのリストボックスのなかから『gsx』を探して その行に + マークが付いているかを確認してください。 もし、+ マークが付いていなければ『gsx』の行をクリックして「Auto Load」の ボタンを押して + マークを付けてから「Save」→「適用」→「OK」のボタンを 順番に押してください。 これで、dviout の次回起動から Ghostscript 8.00 が利用できます。 === [ Step 5 ] === 動作確認をします === 再起動の後で、スタートメニューから、フォルダ Ghostgum 内の GSview 4.5 をクリックして GSview を起動します。 最初の ★ 注意 I ★ で述べましたように、起動すると今回より始まった 『 GSview Registration 』のウインドウが表示されますので注意してください。 このウインドウにある [OK] ボタンをクリックすれば、GSview の利用ができます。 ( スタートメニューに登録してない時には、c:\Program Files\Ghostgum\gsview 内の gsview32.exe をダブルクリックして GSview を起動してください。) そして次の二つが、うまく表示できることを確認してください。 (その1)画像表示は、c:\gs\gs8.00\examples 内の tiger.ps を GSview で表示して『 虎の絵 』が確認できれば OK です。 (その2)日本語表示は、c:\gs\gs8.00\kanji 内の article9.ps を GSview で表示して『 日本国憲法第九条 』が確認できれば OK です。 ここでエラー・メッセージが出て表示に失敗する場合には、上記 [ Step 4 ] の 「環境変数の設定」の再確認とともに、『 GSview の Options の部分 』の確認を 行ってください。 具体的には、次のような GSview のメニュー・バーの Options から調べます: (1) Options → Easy Configure にて、 Which verion of Ghostscript do you wish to use ? が『 8.00 』となっているか を確認します。 (2) Options → Advanced Configure にある次の 2 つの項目を確認する。 Ghostscript DLL: C:\gs\gs8.00\bin\gsdll32.dll Ghostscript Include Path: C:\gs\gs8.00\lib;C:\gs\gs8.00\kanji;C:\gs\fonts ここで Windows 95/98 系においては円記号の \ は、バックスラッシュにて表示 されますので注意してください。 === [ Step 6 ] === プリンタの利用について === GSview での表示物のプリントをするときのアドバイスです。 プリントには、「File」→「Print」にて印刷のウインドウを開いてから、 「Print Method」の欄で指定します。 次のような 3 つの選択があります: (1) Windows GDI printer 非 PostScript プリンタへの出力の場合に指定します。 標準の Windows printer driver を利用しての印刷を行ないます。 詳細は [Settings] で設定してください。 (2) Ghostscript device 非 PostScript プリンタへの出力の場合に指定します。 ここでは、Ghostscript printer drivers を利用しての印刷を行ないます。 この場合には、プリンタの設定では普通『 mswinpr2 』を指定します。 (3) PostScript Printer PostScript プリンタへの出力の場合に指定します。 詳細は [Settings] で設定してください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■■■ 参考事項 ■■■ ここで提供した Ghostscript と GSview がインストールされている環境の もとでは、pLaTeX2ε における Graphics パッケージでの EPS 図版の 貼り込みが dviout for Windows により可能になっています。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ -------------------------------------------------------------------------- Kohsaku HOTTA < khotta@auecc.aichi-edu.ac.jp > Department of Mathematics, Aichi University of Education, Kariya, 448-8542, Japan http://auemath.aichi-edu.ac.jp/~khotta/ghost/index.html ==========================================================================